プライバシーを確保しながら
誰かがいる安心感が得られる二世帯住宅

　　二世帯住宅を考えている方はぜひ知っておきたいメリットを見ていきましょう。　

　　・家事、育児面

　　共働きの夫婦が増えていることから、子世帯に代わり親世帯が家事や育児のサポートを行う世
　　帯もあります。反対に親世帯が高齢になり体が不自由になった際に子世帯がサポートすること
　　ができるなど、お互いに助け合いながら生活ができるのは二世帯住宅ならではのメリットです
　　ね。

　　・安心感

　　親世帯子世帯関係なく、急なケガや病気の際、一緒に暮らす家族が多いとすぐに気付けたり看
　　病も受けやすくなりますし、一緒に暮らすことで常にコミュニケーションが取れ、お互いの変
　　化もわかりやすくなります。

　　・金銭面

　　住宅を建てる時の建築費用が抑えられるだけでなく、別々に生活するよりも生活費を抑えるこ
　　途ができます。

　　・防犯面

　　二世帯住宅の場合、完全に留守になることが少ないため、防犯性が高いと言えます。また、表
　　札やインターホンが2つあれば、より標的にしにくい家と言えます。

　　二世帯住宅の一番のメリットとしては親世帯子世帯ともに安心できるということです。

　｜二世帯住宅のデメリット

　　メリットが多い印象ですが、一般のイメージ通りデメリットもあります。

　　・プライバシーが保たれにくい

　　一般のイメージにもある通り、人間関係のトラブルが考えられます。夫婦どちらかは実の親で
　　すが、もう片方は血の繋がりのない赤の他人です。二世帯住宅で生活していく上で、生活リズ
　　ム、金銭感覚、孫の教育方針などの違いによりトラブルが起こる可能性は考えられます。

　　・他の相続人とトラブルになりやすい

　　親世帯が亡くなった後の相続でもトラブルになる可能性はあります。子世帯に兄弟姉妹がいる
　　場合、その兄弟姉妹も当然相続人になります。しかし、親が二世帯住宅で一緒に暮らしている
　　子供に優先的に相続させることも考えられ、その場合には他の相続人からは不満が挙がるでし
　　ょう。

　　家族が近くに住んでいることで安心でき生活も楽になる二世帯住宅ですが、気を付けないとト
　　ラブルになる可能性もあります。プライバシーの問題は、間取りなどの工夫で解決できるもの
　　もありますが、やはり家族全員で一度お話する機会が必要になりそうです。

　｜二世帯住宅の間取りの種類

　　二世帯住宅の間取りは大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴をご紹介します。

　　⑴完全同居型

　　各世帯の寝室以外を二世帯で共有する住宅です。コミュニケーションをとる場所が多く、健康
　　面での心配が減るでしょう。しかしプライバシーが保ちにくく、共有部分を自由に使うことが
　　難しい住宅と言えます。

　　⑵部分共有型

　　住宅の一部分だけを共有し、それ以外のスペースを各世帯で分離する住宅です。完全同居型よ
　　りも時間帯を気にせずに生活でき、各世帯適度な距離感が保てるでしょう。あらかじめ共有部
　　分のルールなどを設けておくといいかもしれませんね。

　　⑶完全分離型

　　共有部分がなく各世帯が完全に分離した住宅です。真ん中で分けるタイプや階ごとに分けるタ
　　イプがあります。他の間取りに比べ相手世帯のことを気にせず生活できますが、共有部分がな
　　いため、ほぼ2軒分の土地と費用が必要になります。